薬剤師とザリガニの奮闘記

~薬ザリ(yakuzari)の備忘録~

息子がようやく入学式を迎えた親の心境

【スポンサーリンク】

先日(2020年6月1日)、ようやく息子君が小学校の入学式を迎えることが出来ました。

予定では4月15日だった入学式は新型コロナ感染症の影響で延び延びとなり、これでもかと首を長くして待っていた入学式。

新入学生を子に持つ親として、この2か月を振り返ってみて改めて思うことなどを書いてみたいと思います。

入学式が遅くなった理由はもちろん新型コロナ感染症の影響

以前にも記事にしましたが、4月15日開催予定だった入学式の延長が正式に発表されたのは前日(4月14日)の夜21時40分頃。

当時の記事↓↓
www.yakuzari.work

当時は新型コロナ感染症が猛威を振るっており、

「本当にこのまま開催するの?」

と何日も前から脳裏をよぎっていましたが、4月14日の日中にも延期の発表は無かったため開催するものだと認識して準備をしていたのを覚えています。

当時の心境としては

「延期になって当然」

「延期になってよかった(子供がクラスターに巻き込まれる心配が無くなる)」

という思いと同時に、どうしても

「もう少し早く延期を決定できなかったのか?」

という思いが今でも残っています。

この頃は世間でもテレワークという言葉がマスコミを賑わせており、在宅勤務の方が多かったと思います。

そのため世の大半の親御さんは

「延期になって当然」「延期になってよかった(子供がクラスターに巻き込まれる心配が無くなる)」

という思いだけだったかもしれませんが、私の家族はそれだけではありませんでした…

「明日からの子供の面倒をどうしよう??」

正直、一番大きい思いはこれだったかもしれません。

夫婦ともどもテレワークとは縁のない病院薬剤師。

勝手にテレワークの方法も模索しましたが(そのような立場ではないので、本当に個人で勝手に考えてたレベルです…)、結局具体案は出ず。

連日勤務が基本の日常は続いていくことになります。

ということは、平日の日中は自宅に不在。

どうすればいいの?

という心配がすごく大きかったのを今でも覚えています。

結局、入学予定の学校と学童保育や子供から見た祖母に協力をしてもらい入学式までこじつけることが出来ました。

入学式前なのに学校と学童保育の往復が続く日々

私たち夫婦もなるべく勤務を調整し、なるべく自宅で子供と過ごす時間を確保するように工夫はしましたが、その工夫には限界がありました。

最終的には、夫婦どちらかで週に1回子供と過ごすことができれば良いぐらいの頻度でしか勤務調整はできなかったのが現実です(土日は基本休みなので、ここでいう週1回というのは平日のみです)。

それに加えて祖母の都合があった際には祖母の家で面倒を見てもらう。

そんな感じでした。

それでは、学校と学童保育での子供の生活はどうだったのか?

朝8時半に校門が開くため、子供は朝8時半に登校する。

ただし、新1年生は親の送り迎えが必要。

7時15分に勤務が始まる嫁は100%送ることはできないため、送りは私が担当しました。

私の勤務時間が8時半開始のため、遅刻は必須。

職場には連日迷惑をかけてしまいました。

8時半に学校にinした子供たちはと言うと…

・10時時ころまで自習


・10時からビデオの上映会(ディズニー映画やトムとジェリーなど)開始


・上映会終了後(12時ころ)、学校に隣接している学童保育へ集団移動


・学童保育で昼食(もちろん弁当持参)


・学童保育で自由に遊ぶ


・親がお迎えに(我が家は17時~17時半ころ。担当は嫁さん)

こんな感じでした。

しかしこのスケジュールを見直してみると、少し無理があると思いませんか?

新入学生には少し難しいスケジュールが目白押し

小学校高学年であれば上記のスケジュールでも大きな問題はないでしょう。

しかし、低学年(特に新入学生)にはかなりハードルが高いスケジュールが目白押しです。

まず一つ目は「自習」

今までも自宅で「あいうえお」の練習や、ドリルの問題をやってみたりはしていましたが、いずれも親と一緒に行っていました。

それはそうですよね??

勉強の仕方を教わる場所が学校です。

学校で授業を受けて、宿題を持って帰り自宅でも勉強の習慣を少しずつ身に付けていく。

これが本来の形かと思いますが「勉強」の「べ」の字も理解できないまま、突然教室に入れられて突然「自習」しろと言われても無理な話です。

ハードルが高いスケジュールの二つ目は「学童保育で自由に遊ぶ」です。

子供は放っておいても基本遊んでいるので一見簡単そうに見えますが、今回は違いました。

遊びにも規制がありました。

・図書室の本は使用してはいけない(本を共有することで感染症の伝播が起きてしまうため)


・自宅から読みたい本を持参する


・子供なりにソーシャルディスタンスを意識して遊ぶ


などなど

自由に遊ぶと言ってもお友達と自由に遊ぶではなく、個人個人で自由に遊ぶといったニュアンスが強かったように感じました。

意外とネックだった学校からの宿題

入学式前の宿題
 

上記のようなスケジュールで子供は日々を過ごしていたのですが、子供は家に帰ってきてからもやらなくてはならないことがありました。

それは「宿題」です。

学校で授業を受けられないために、その穴埋めとしてそれなりの量の宿題が与えられました。

実は、この宿題は子供にとってもそれなりの負担だったかもしれませんが、親としては正直かなりの負担でした。

学校や学童保育で自由に遊べなかった子供は、自宅で自由に遊びたくなるのは必須です。

家に帰って、夕飯を食べて、自由に遊んで(と言っても小一時間ぐらい)、お風呂に入って、歯ブラシをして就寝。

これが子供の理想のスケジュールかと思いますが、忘れてならないのが「宿題」です。

どう頑張っても自由に遊びたい時間を割くしかありませんでした。

自宅勤務中に子供と一緒に宿題をやって、余った時間は自由に遊べるという生活であれば全く不満はないのですが、この環境でわざわざ宿題をよこされるのもどうかと思っていました。

子供一人で「宿題」をこなすことが出来るわけではないので親の付き添いが必須。

子供と遊ぶのにも親の体力は使いますが、「宿題」はかなりの消費量。

ただでさえコロナ対応で気を使っている中での子供の宿題。

せめて学校での10時までの時間を使ってその宿題を見てくれれば良いのにな、と思っていましたがそんなことも学校側には言えず。

というわけで、「宿題」に関しては悶々とした気持ちが正直なところです。

不満を並べたように聞こえてしまったかもしれませんが、小学校と学童保育の対応は仕方がないことは理解しているつもりです。


学校側としては登校してきた子供にだけ勉強を教えることも出来ないし、校庭などで自由に遊ばせることも難しいことは百も承知です。


学童保育としては新型コロナから子供たちを守るための対策であったことも百も承知です。


学校と学童保育に対応には本当に感謝しています。


ただ、今後のためにも正直に思ったことを書いてみました。

入学式までの空白の2ヶ月を考えてみる

大人からすると2ヶ月という期間はあっという間に過ぎてしまうもの。

「あれからもう1年も経ったのか…」

と思うこともしばしば。

大人はそうかもしれませんが、子供はどうでしょう?

子供にとっての2か月間と大人にとっての2か月間は重みが全然違います。

息子君はまだその重みに気付いていないと思いますが、2か月間空白だったということを意識して親としてサポート出来ることがないかを模索していきたいと思います。

ただし親のサポートが子供にとって重みになることは絶対に避けなければいけないので、少し様子を見ながらとはなりそうです。

なんだかんだ言っても、とりあえず「入学」おめでとう!

少し愚痴(…少しではない?)になってしまったところもありますが、なにはともあれまずは

「入学おめでとう!」

そして、新型コロナで大混乱の中対応していただいた学校関係者の方、学童保育関係者の方、本当にありがとうございました。

新型コロナの第2波が心配されている昨今ですが、ようやく始まった学校をとにかく楽しんでもらい、健康で過ごしてもらいたいと思うバカ親でした。

…入学式翌日から一人で登校すると言って通学路の途中で別れたのですが、しばらく後ろから見張っていたのは内緒です(笑)

【余談】

子供本人は心のどこかでこのように思っていたと思います。

「なんで僕だけ毎日のように学校と学童保育に行かなくてはいけないの??」

「○○君(保育園が同じだった子)は学校に来ないのに、なんで僕だけ行くの??」

このことを考えると胸が締め付けられる思いですが、いつか子供も理解してくれる日が来ると信じています。