ブログを書き始めてから月日は流れ、その影響か最近「肩こり」に悩まされるようになりました。。
ブログを書くためにPCの前で小一時間にらめっこしたり、他の人のブログをたくさん読むためにスマホチェックの頻度が多くなったり…ブログとの戦いはある意味「肩こり」との戦いと言っても過言ではない今日この頃です。
そこで、今までは特段考えたことなかったのですが、「肩こり」に対して効果のある薬剤ってなんだろう?と、ふと思ってしまいましたので、今回は肩こりに効果があるであろう外用薬を少しまとめたいと思います。
※まずは処方箋が必要な薬剤中心で考えてみたいと思います。最後におススメできるであろう市販の湿布も紹介します。
薬剤師が考える肩こりに効く外用薬
まず脳裏に浮かんだのは外用薬です。
外用薬(がいようやく)とは、厚生労働省が定める医薬品及び医薬部外品の中で、内服薬及び注射薬を除いた、人体へ直接用いる全ての薬剤の総称である。 大分してさらに、外皮に用いる外皮用薬、目に用いる点眼薬、鼻に用いる点鼻薬、耳に用いる点耳薬、口に用いるが飲み込まない口腔薬、そして肛門に用いる坐薬に分類できる。
引用元:外用薬 - Wikipedia
外用薬の中で一番身近と言っても過言ではない「湿布(テープ剤含む)」をピックアップしてみたいと思います。
ちなみに、湿布には大きく分けて2種類存在するのは皆さまご存知でしょうか?
それは「冷感」タイプと「温感」タイプです。
※それぞれ冷湿布、温湿布と言われることが多いです
冷湿布
→患部を冷やすことで炎症や痛みを抑える湿布。通常急性期の症状に対して使われることが多い
温湿布
→血行不良等が原因である肩こりなどに対して、温めることで血行を良くし慢性的な症状を和らげる湿布。
となると、肩こりに対しては温湿布が良いとされていますが、個人的にはそこまでこだわらなくても良いのでは、と思っています。
最終的には使用する人の好みかと思いますので、参考程度に捉えて下さい。
モーラステープ・パップ
当院で一番処方されるテープ剤・湿布です。
「冷感」タイプです。
個人的には剥がれにくいテープ剤が好きですね。
肩こりに限らずいろいろな場面で処方され、効果ありと感じる患者さんが多いようです。
今回僕が「肩こり」を感じて試してみた「モーラステープ」ですが、やはり効果ありでした!!人気なのも納得です!!
使用に関しての注意点
アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある方は禁忌(使用禁止)です。
また、光線過敏症の既往歴のある方も禁忌(使用禁止)です。
簡単に言うと、皮膚に光(紫外線)が当たり皮膚が異常を示すことです。
モーラスの成分である「ケトプロフェン」が肌に存在した状態で紫外線を浴びると、皮膚が反応してしまいかぶれたり赤くなったりしてしまうことがあります。そのため、モーラス等の湿布を貼付している間+剥がした後も、しばらくは直射日光を避ける(厚手の色のついた服を着るなど)ように指導されます。
フルルバンテープ
こちらは「温湿布」になります。
貼るとほんのり温かさを感じます。
手元に「フルルバン」がないため(病院にはもちろん在庫はありますが、勝手に使うわけにはいかないので…)試せませんが、患者さんの評判はこちらも上場です。
温湿布を試したことが無い方は一度試してみる価値ありだと思います。
使用に関しての注意点
アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある方は禁忌(使用禁止)です。
→こちらの薬剤については光線過敏症のことについては書かれていません。
スミルスチック
塗り薬です!
塗り薬といっても木べラや手で軟膏をすくって患部に塗るタイプではなく、いわゆるスティック型になっている塗り薬です。
市販されているもので有名なものとしては「アンメルツ」でしょうか??
こちらの処方箋必要バージョンです。
手も汚れず、貼る手間もなく、持ち歩くにしてもかさばらないと良いところだらけで愛用されている方が多いように思います。
が、個人的にはなんとなく効果が持続せずに、1日に何回も塗ることになるので多少億劫になることもあります。
スミルスチックがアルミ袋に入れられている理由ですが、実は基剤に「アルコール」が使用されています。肌に刺激があるほどではないのですが、簡単に言うとあの薬剤の形を保つための成分の一つとしてアルコールが使用されています。アルコールは揮発しやすいため、保存期間中に少しでも揮発を抑えるためにアルミ袋に入れられています。
使用に関しての注意点
アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある方は禁忌(使用禁止)です。
→こちらの薬剤も光線過敏症のことについては書かれていません。
薬剤師が考える肩こりに効く外用薬は他にもあります
今回は当院に採用している3種類の薬剤を紹介してみましたが、湿布製剤は本当に種類が豊富です。
そして、これらの薬剤を使用するには必ず医師の処方が必要です。
たかが湿布、されど湿布です!
もしご希望の際には病院を受診し、医師に相談してみて下さい。
患者さん側からリクエストしてもらった方が医師も助かるみたいですよ!
薬剤師が肩こりに効く外用薬(市販薬)を紹介
市販薬についてはそんなに詳しい方ではありませんが、病院薬剤師の目から見て上記と同様の効果を発揮するのではないかと考えられる市販の湿布等を何点か紹介したいと思います。
↑上で紹介した「モーラス」と同じ成分の薬です。
↑温感タイプです。
↑使ったことあるのですが、すごく塗りやすいですよ!!
店頭で薬剤師さんに聞けばもっと良い商品があるかもしれないので、ドラックストア―等に行かれる際には是非チェックしてみて下さい。