2021年3月3日、既に一部報道されていた通り日医工株式会社に行政処分が下されました。
その日医工より行政処分についての資料が公開されたので共有します。
日医工への業務停止について
まずは日医工が公開している資料を貼っておきます↓↓
一目見た方は分かるかと思いますが、、率直な感想は
「資料多ッ!!」
薬剤の在庫や代替などを考慮している中で正直この文量を読む気にはなれません。
ぱーっと読んで、個人的に重要だと思う点を下に羅列していきたいと思います。
日医工の業務停止についてのポイント
まず、今回の業務停止命令は製造業部門と製造販売業部門の2カ所に出ています。
対象:日医工株式会社 富山第一工場
処分内容:医薬品製造業の業務の停止(32 日間)
(2021年3月5日(金)から2021年4月5日(月)まで)
対象:日医工株式会社
処分内容:医薬品製造販売業の業務の停止(24 日間)
(2021年3月5日(金)から2021年3月28日(日)まで)
てっきり3月4日(明日)からかと思いきや1日猶予があるようで、両部門ともに3月5日から業務停止となります。
そして現場の薬剤師としてはこの行政処分がどの程度市場に影響するのが気になるところですが、下記のような記載があります。
行政処分期間中の医薬品の供給体制につきまして、当社物流センターにある在庫製品(2021年3月4日以前に市場出荷判定を完了しているもの)は、継続して出荷することが可能です。現在は一定の在庫数を確保して安定供給維持のため可能な限り対応しておりますが、一部製品において出荷が再開されるまで供給制限をさせていただく場合がございます。
引用元:当社(日医工)に対する行政処分について
つまり、現在流通市場に下りてきている医薬品の購入は可能なようです。
流通している日医工商品を積極的に購入したいかどうかという問題はありますが、少なくてもここ数日で在庫がゼロになることはなさそうです(あくまで偏った買占めがなければですが…)。
日医工は業務停止命令を受ける前に商品を動かしていた??
ある卸の担当者からいただいた情報を載せます。
2月25日に日医工は「一部報道について」という文書を公開しました。
内容としては「一部で業務停止命令が出ると報道されたが、当社としては把握していない」というもの。
ですが、この時には既に日医工はある動きを見せていたようです。
その動きというのが、業務停止命令前に工場から商品を物流センターに送ってしまう!というもの。
今回の業務停止命令で止めなければいけないのは、あくまで「工場」となります。
工場から物流センターに商品へ商品を送れなったのですが、命令が出る前にとりあえず工場から物流センターに商品を移動させてしまおう!という動きがあったとのこと。
つまり「一部報道について」で業務停止命令を否定してるくせに、内部では対策を練っていたということになります。
どういうことでしょうね??
市場の混乱を避けるために早めに対応したともとれますし、、そうであった場合「一部報道について」という情報自体が嘘だったことになるし。
真相は闇の中です。。
日医工の自主回収について↓↓
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