「オンコネフロロジーって何??」
ひょんなことからオンコネフロロジーについて勉強する良い機会を頂きました。
まだ勉強を始めたばかりなので偉そうことは何も書けませんが、少なくても勉強を始める前は言葉の意味も分からない状態でした。
少し勉強をしてみると気付くのですが、
新しい領域だけれどやっていることは決して新しくない
そんな第一印象ではありますが、薬剤師として知っておかなければならない項目は多数あります。
決して軽視出来る領域ではありません。
超高齢化社会に向かっている日本にとっては避けては通れない領域になってくると思います。
自分自身の勉強記録とともに、オンコネフロロジーについて少しでも広められるように記事を書いてみました。
そもそもオンコネフロロジーとは
まずは言葉の意味そのものを理解しないと何をどのように勉強したら良いのか見当も付きません。
「オンコネフロロジー(Onconephrology)」とは腎臓病学のなかでも新しい学問領域であり,あらゆる悪性腫瘍の病態や治療に関連して生じる腎障害,あるいは悪性腫瘍を合併した腎障害患者に対してより良いケアを提供することを目的として生まれてきた。※オンコネフロロジー - がんと腎臓病学・腎疾患と腫瘍学 - 序文より引用
腫瘍学(Oncology)+腎臓(病)学(Nephrology)=Onconephrology
→まさしく造語です。
オンコネフロロジーの対象となる患者さんは悪性腫瘍と腎障害を併発している患者さんとなります。
これらの患者さん達に対して、如何にしてより良いケア・医療を提供できるか?ということを追及する領域です。
オンコネフロロジーの歴史
オンコネフロロジーは比較的新しい領域の学問です。
2011年に米国腎臓学会総会でこの領域のフォーラムが初めて開催され、日本国内では2016年に日本腎臓学会学術総会においてシンポジウムが開かれるなど、特に国内においてはここ数年の間により注目を浴び始めた領域です。
意外と身近なオンコネフロロジー
なんとなくオンコネフロロジーについての概要が分かったところで、今まで自分が関わってきた癌患者さんのことを思い返してみます。
すると、決して新しい領域の話しではないということを再認識させられます。
「保存期腎不全患者さんや、血液透析患者さんにある種の癌が見つかり抗癌剤治療を行うことになった」
「ある種の癌に対して抗癌剤を使用して治療を行っていたところ、突然腎不全が進行。使用できる抗癌剤の種類が激減してしまった」
このような話は決して珍しいことではありません。
その割には腎臓は腎臓、癌は癌と別の事として捉えることが多かったように思います(少なくても自分はそうだった)。
このような状況で「オンコネフロロジー」の概念を念頭に置き、薬剤師としてより良いケアが行えるようになれれば良いなと考えています。
オンコネフロロジーを本気で勉強するために
まだ読み始めていません。あくまで購入手続きをしました!という程度ですが、この参考書がすごく勉強になりそうということで紹介させていただきます。
このような書物で勉強しながら、論文等も検索してまずは情報を集めるところから行いたいと思います。
以上、勉強開始宣言でした!!