薬剤師とザリガニの奮闘記

~薬ザリ(yakuzari)の備忘録~

レムデシビル(商品名:ベクルリー)の使い方についての備忘録

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現在日本に限らず世界を脅かしている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。

そんな中日本では2020年5月7日にある薬剤が特例として薬事承認された。

そのある薬剤というのが

「レムデシビル(商品名:ベクルリー®)」

私自身、この薬剤に関しての知識が浅いため(と言うか皆無…)備忘録としてこの記事に把握していること、分かったことを書いていこうと思う。

まずは厚生労働省からの通知と添付文書(?)から。

※完全にブログ主自身の備忘録のための記事となりますので、記載内容に関する責任は負いかねます。
※論文等はまだ読んでおりません。

レムデシビル(ベクルリー)の使い方について

厚生労働省からの通知「レムデシビル製剤の使用に当たっての留意事項について」(※1)とPMDAに載っているベクルリーの添付文書(※2)(と言うのかな?)を見てみる。

レムデシビル(ベクルリー®)の適応は?

「SARS-CoV-2 による感染症」

レムデシビル(ベクルリー®)を使用する対象患者は?

・SpO2≦94%(room air)
・酸素吸入を要する
・ECMO導入
・挿管管理

この辺りが目安になる(※1より)。

・PCR 検査において SARS-CoV-2 が陽性
・酸素飽和度が 94%以下、酸素吸入又は NEWS2 スコア4以上
・入院中

との記載もあるが(※2)、あくまでcompassionate use時に用いられた適格基準。

レムデシビル(ベクルリー®)の使用除外基準は?

・多臓器不全の症状を呈する患者
・継続的に昇圧剤が必要な患者
・ALT が基準値上限の5倍超
・クレアチニンクリアランス 30 mL/min 未満又は透析患者
・妊婦

※1に上記のような記載あり。

レムデシビル(ベクルリー®)の用法用量は?

成人、もしくは体重40kg 以上の小児
→投与初日に200mg 、2日目以降は100mg を1日1回点滴静注

体重3.5kg以上40kg未満の小児
→投与初日に5mg/kg、投与2日目以降は2.5mg/kgを1日1回点滴静注

※年齢に限らず総投与期間は10日間

レムデシビル(ベクルリー®)の副作用は?

重大な副作用として下記3つの記載あり(※2)

・急性腎障害
・急性肝障害
・Infusion reaction

特に急性腎障害と急性肝障害に関しては警告欄に下記のような文言がある。

急性腎(肝)障害があらわれることがあるので、投与前及び投与中は毎日腎(肝)機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること

レムデシビル(ベクルリー)について~その他編~

・腎障害はスルホブチルエーテル β-シクロデキストリンナトリウムの尿細管への蓄積によるもの

・重度の腎機能障害(eGFR<30mL/min/1.73m2(HD含む)、正期産新生児(7日~28日)ではSCr≧1mg/dL)は投与を推奨しない

・ALT が基準範囲上限の5倍以上の患者は投与を推奨しない

レムデシビル(ベクルリー)に関しての個人的なファーストインプレッション

使用除外基準を見ると

「COVID-19としての重症患者に使用するべき薬剤であるが、本当に全身状態が重症である患者には使用しにくい薬剤」

に見える。

表現が難しいが、多臓器不全や継続的な昇圧剤が必要なぐらい全身状態が悪い方には使用できない。

しかしCOVID-19として重症な患者への使用が考慮される。

COVID-19としては重症だが、多臓器不全などは起こしておらず血圧はある程度保てている患者となると使用選択が凄く難しいように見受けられる。

肺は重症だけど全身状態はある程度保たれている→良い適応??


肺もその他臓器も重症→適応対象外

あと気になるのは腎(肝)機能を毎日チェックする点。

特例承認故の一文かもしれないが、なかなかの恐怖を想像させられる。

現段階で各種報告等は見ていないが、相当気を付けなければならない。

レムデシビル(ベクルリー)で治療→腎障害→eGFR<30へ→治療中断

というコースもあるということか??

…とりあえずここまで。

アウトプットすべき知識が出てきたら追記していきます。

なお、当記事に記載されている内容も今後変更になる可能性大です。