※本記事は主に医療従事者の方向けの内容となっています。
※現在随時記事を追記中です。中途半端な点もあるかと思いますがご了承下さい。
待望の新型コロナワクチン(ファイザー製)。
その名もコミナティ筋注。
承認されて数日後には自分自身を含む多数の方が接種されることになる見込みである本剤。
現場の薬剤師としてはいち早く情報を集める必要があるので、まずは添付文書を確認しておきたいと思います。
コミナティ筋注の添付文書から分かること
最初にコミナティ筋注の添付分文書のリンクを貼っておきたいと思います(PMDAが公開しているものです)。
今回私が取り上げるポイントは全てこの添付文書から拾える情報となっています。
そのため、添付文書をゆっくり読む時間はないけど、内容をざっと把握しておきたい!という人に丁度良い感じになるのではないかと思います。
と言いつつ、おそらく自分の備忘録代わりのピックアップとなるかと思いますのでご了承ください。
コミナティ筋注の接種不適応者
2.1 明らかな発熱を呈している者
2.2 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者
2.3 本剤の成分に対し重度の過敏症の既往歴のある者[8.4、9.1.6、
11.1参照]
2.4 上記に掲げる者のほか、予防接種を行うことが不適当な状態
にある者
引用元:コミナティ筋注-添付文書
上記に当てはまる場合は不適応者とされています。
この点に関しては特別なことはないと思います。
コミナティ筋注の保管温度
なにかと話題となっているコミナティ筋注の保管温度ですが、-90~-60℃となっています。
国から支給された超低温冷凍庫は-80℃周辺をキープしているので、この点は全く問題なさそうです。
コミナティ筋注1バイアルは5人分?6人分?
コミナティ筋注1バイアルに5人分入っているのか、それとも6人分入っているのか。
長らく論争があったかと思いますが、この点についてもしっかりと書かれています。
希釈後の液は6回接種分(1回0.3mL)を有する。デッドボリュームの少ない注射針又は注射筒を使用した場合、6回分を採取することができる。標準的な注射針及び注射筒等を使用した場合、6回目の接種分を採取できないことがある。1回0.3mLを採取できない場合、残量は廃棄すること。
引用元:コミナティ筋注-添付文書
一応6回分入ってるけど、通常の注射針などでは5人分しか採取できないこともあるよ。
0.3mL採取できなかった場合の残液は廃棄してね。
こんなニュアンスですね。
しかし、この文章からだと通常の針とかでも6人分採取できることもある、とも受け取れちゃうんですよね。。
今までの話しだと採取できないと予想されますが、果たして真相は…。
この点は実際にミキシングしてみないと分かりませんが、集団接種の際にその日のうちに何バイアル解凍作業を行えばよいかの計算が狂うことになるので、不安要素であることに変わりはありません。。
コミナティ筋注の効能又は効果
ここはもちろん
「SARS-Cov-2による感染症の予防」
と書かれているのですが、注意点として下記の文言が入っております。
「本剤の予防効果の持続期間は確立していない。」
この点に関して今まで何回聞かれたことか。。
分からない!
と何度もリピートして回答していた私ですが、こういった文言がしっかりと入っているため、今後は添付文書のこの部分読んで!と回答するようにしたいと思います。
コミナティ筋注の用法及び用量
日局生理食塩液1.8mLにて希釈し、1回0.3mLを合計2回、通常、3週間の間隔で筋肉内に接種する。
引用元:コミナティ筋注-添付文書
なんと言っても「筋注」というのが今回の大きな特徴の一つかと思います。
と言っても、インフルエンザワクチンなんかだと海外では筋注で行われています。
その方が効果が高くて局所反応も少ないとか。。
ただただ日本ではなじみのないワクチンの筋注かもしれませんが、決して新しいことではありません。
現場が混乱しないようにだけ、実際に筋注操作をしてもら看護師さんにはしっかりと申し送る必要がありますね。
※以降、目下作業中です。
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