令和4年2月10日、新型コロナウイルス感染症に対して新たな治療薬が特例承認されました。
その薬品名は「パキロビッドパック」(成分名:ニルマトレルビル/リトナビル)。
コロナ関連の薬品の流通は国(厚生労働省)が所有権を持ち、医療機関に無償で譲渡されるという流れとなるものが多いですが、今回も同様の流れになるようです。
私の勤務先でもまだ何も手続きできていない状況ですが、事務連絡を中心に見ていきたいと思います。
腎不全患者さんに対する投与量については下の記事を参考にして下さい。
パキロビッドパックを入手するために
まずは令和4年2月10日に発出されている事務連絡に目を通してみます。
新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬(パキロビッド®パック)の医療機関及び薬局への配分について(承認直後の試験運用期間)
冒頭でも触れましたが、国が所有し、その薬を無償で医療機関に譲渡するという流れになります。
その流れに乗るためにまず行うことは「パキロビッドパック登録センター」への登録です。
いつも通り(?)、製造販売業者(今回はファイザー)から案内レターが医療機関宛てに発送されるようなので、そのレターが手元にきたらすぐに登録しておきましょう。
おそらく仮IDや仮パスワードなどが記入されているかと思いますので、その仮のデータを使用してログインし、医療機関情報(担当薬剤師や担当医師等)の入力を求められると予想されます。
予め関係者に入力する旨を伝えておくとスムーズかもしれませんね。
パキロビッドパックの流通について
備忘録代わりに、事務連絡で確認できるパキロビッドパックの流通に関するポイントを抜粋します。
・ 一定数の在庫を抱えることが出来る(該当患者が来たらすぐに調剤可能)
・ 納期は発注後1-2日程度(日曜祝日を除く)
・ 発注の締め時間は日曜祝日を除く各日15時(つまり、ゼビュディ等と同じ感覚)
というわけで、入手については登録センターにさえ登録してしまえば在庫もある程度抱えられる(他の薬剤の状況を考慮すると3人分??)し、大きな問題はないかと思います。
が、相互作用と腎機能による減量に関しては問題となりそうです(薬学的に)。。
これらに関しては、また別ページでまとめたいと思います。
…それにしても、流通センターって薬剤毎ではなくて、ひとつにまとめられないのかな…