人に自分の思いを伝える。
何気なく「人」と書きましたが、この「人」にはいろいろな人が入っています。
例えば…
嫁(旦那)、子供、親など自分と近い人。
職場の同僚や学校のクラスメイトなど、毎日のように顔を合わすけど家族ほど近くはない人。
何かの講演会で話をする際に聴者として足を運んでくれる人(→自分は全く知らない人が大多数)。
一般的には自分に近い人ほど思いは伝わりやすく、遠い人ほど伝わりにくいと考えられています。
だけど、近いからといって100%思いが伝わるわけではないことも事実。
今回は、思いを伝える相手が「子供」の場合を考えてみたいと思います。
子供に自分の思いを伝える
今回は自分の「子供」に思いを伝える場面を振り返ってみたいと思います。
「そろそろ家を出る時間だから早くお着換えしてね」
「目が悪くなるからそろそろゲームは終わりね」
半分命令も入っているかもしれませんが、普段何気なく上記のような思いを子供に伝える場面って多いですよね。
だけど、このような思いを伝えたところで子供は早く着替えをするわけでもなく、ゲームを素直にやめるわけでもなく、、その様子を見ている親(私)は少しイライラモードに。
最終的には本当の命令が下されて事が終わる。
こんなことがよくあります。
なぜ子供に自分の思いを伝えるのが難しいのか
相手が子供なので仕方がないのですが、上で書いたようなことは自分の思いが子供に伝わっていないから起こってしまうことかと思います。
「そろそろ家を出る時間だから早くお着換えしてね」
このセリフの真意は、
そろそろ家を出ないと遅刻をしてしまうから早く着替えて家を出発しよう!
となるかと思いますが、子供はなかなか理解するのは難しいですよね。
特にうちの息子君は保育園通いなので「遅刻」という概念が全くと言ってよいほどないはずです(言葉は知っていますが、親の通勤時間の関係で保育園を遅刻することは皆無なので本人は全く意識なし)。
そのような背景の子に
真意を理解して!
という方が無理な話ですよね。
まず、遅刻とは何なのか。
なぜ遅刻をしてはいけないのか。
そういった大前提を教えてあげなければ、今回の思いを子供に伝えるのはかなり難しいでしょう。
普段何気なく子供に伝えている思いの本当の意味は、子供にも理解できる内容ですか??
そのように考えると、もっと掘り下げて子供に思いを伝えなければならないことに気付かされます。
「目が悪くなるからそろそろゲームは終わりね」
このセリフも、子供からしたら
目が悪くなるから何なの?
と思っているかもしれません。
大人は目が不自由になることでのデメリットを把握しています。
しかし子供は(現在視力に問題のない子供は特に)その不自由さが分かりませんし、想像もできないと思います。
目が悪くなると大変なんだよ
というところから伝えてあげなくてはならないことに気付きます。
子供に自分の思いを伝える前に、その思いの真意(大前提)を教えてあげる
子供は秒を追うごとに様々なことを吸収しています。
大人なんかでは計り知れないスピードでいろいろなことを吸収して自分のものにしようとしています。
しかし、裏を返せばまだまだ知らないことが山のようにあるということです。
そのため大人にとっては大前提のことも、子供にとっては未知であることがあるのは当然です。
親として、その大前提が子供にとっても大前提として成り立っているのかを見定めたうえで、自分の思いを子供に伝えられるようになればよいなと思います。