今回は現役薬剤師・薬学生なら誰しもが知っている「今日の治療薬」という本を紹介したいと思います。
本について
タイトル
今日の治療薬2019
出版社
南江堂
ページ数
1472ページ
この本のターゲット
現役薬剤師・薬学生はもちろんですが、病院にいると医師や看護師もこの本をちょくちょく読んでいるのを見かけます。薬を扱う医療従事者向けと言えるかもしれません。
さらに意外かもしれませんが、入院患者さんでこの「今日の治療薬」を持っている人に何人か会ったことがあります。もちろん医療系のお仕事をされているわけでもありません。
「○○さん、なんでその本(今日の治療薬)持ってるんですか?」
「だって、俺飲んでる薬多いじゃん??薬の説明書はもらうけど、なんとなく心配で自分でも勉強するようにしてるんだ!」
すごいですよね??中には薬の説明書なんて渡されても全く目を通さない患者さんもいれば、このように自分で勉強する患者さんもいらっしゃるようです。
ですが、内容は医療従事者向けとなっているので、積極的に患者さんにおススメするような本ではありません。
「今日の治療薬」の使い道
薬のことはこの「今日の治療薬」を見ればなんでも調べられる!!
と信じている薬学生がたまにいますが、それは大きな間違いです!!
たかだか1400ちょっとのページ数しかないこの本で、全ての薬剤の詳細を記載できるわけがありません!!
ですので、この本を使用する目的としては
・あの薬の成分名ってなんだっけ?
・この薬の禁忌ってなんだっけ?
・この錠剤の薬って、粉薬も発売されてるかな?
・この薬の適応症ってなんだっけ?
・このジェネリック医薬品の先発医薬品ってなんだっけ?
などなど
これくらいでしょうか?
もちろん他の事項も沢山書かれています。特に最近では腎機能に応じた投与量なんかも記載されている薬剤も増えており、重宝しています。
が、実際に現場で何か調べ物をしなければならない局面に立った時、この本だけで全て解決できるかと言うとそれは「NO」です。調べるべき内容に応じて、上手にこの本を使うのが大事かと思います。
ライバルが少ない??今日の治療薬の読者アンケート
実は「今日の治療薬」には読者アンケートがあり、そのアンケートに答えると抽選でプレゼントがもらえます。
僕は今まで3回この読者アンケートに答えたことがあるのですが、なんとプレゼントを2回もらいました!!つまり勝率66%!!
※2016か2017で「スマホ&ペン立て」をもらったのですが、知り合いにあげてしまったため写真はありません(泣)
意外と皆さん購入だけして、このアンケートはしない方が多いような気がします(むしろアンケートの存在を知らない人が多いかも)。
最後に
医療関係者の皆様は、毎年この「今日の治療薬」を買い替えているでしょうか?
今回ご紹介の2019年Verも今年の1月に発売されています。
「2018年のを持ってるからいらないや」
と考える方もいるかもしれませんが、どんどん新しい薬が世の中に出てきていることもあり、この本も新しいものに替えていく必要があると思います。
ついでに、アンケート回答したことない方はぜひ回答してみては??