私は「腎臓病に特化した病院」と謳っている病院で約10年間病院薬剤師として勤務していますが、やはり日々の情報収集は第一線で仕事をするうえではかかせません。
情報収集の方法は様々かと思いますが、今回は医療従事者の方ももちろん!一般の方にもおススメできる本を発見したのでご紹介させていただきます。
親戚や友達が「腎不全」であることが分かっても、「腎不全」のことを知らない。
もっと言えば腎臓の働きも分からない、という方もいらっしゃるかもしれません。
そういった方々に特におススメします!!
「患者さんとご家族のためのCKD診療ガイド2018」について
本の概要を本当に簡単に紹介させていただきます。
タイトル
患者さんとご家族のためのCKD療養ガイド2018
編集
日本腎臓学会
定価
本体1,100円(税込み)
ページ数
119ページ
(実際の本の内容は95ページ程度)
「患者さんとご家族のためのCKD診療ガイド2018」のターゲット
タイトルからもわかる通り、CKD(慢性腎臓病)患者さんご本人様とそのご家族向けの内容となっています。
つまり医療従事者向けというよりは、一般向けの方々向けに作られています。
決して専門書というわけではありませんので、内容は比較的簡単にまとめられています。
本を実際に読んでみての感想
すごく読みやすいようにデザインされており、字の大きさ、字数ともに丁度良いと感じました。そして凄いところが、字数が丁度良いわりに内容が豊富なところです。
普段から腎臓について勉強している医療従事者からすれば真新しい情報はなかなかないかもしれませんが、一般の患者さん方が知っておいた方が良いことが網羅されていると感じました。
腎臓とは?
CKDとは?
というところから始まり、
CKDと生活習慣で気を付けるべきところ
CKDと生活習慣病との関係
腎代替療法の選択について(血液透析、腹膜透析、腎移植)
などの内容が網羅されています。
冒頭に「この本のターゲットは患者さん+その家族」と書きましたが、医療従事者でも普段腎臓に深く携わることがない人なんかには是非1度読んでみてほしいと思います。
普段の患者さんとの会話や、薬剤師であれば服薬指導の際に知っておいた方が良い内容もありそうです。
もしかしたら、薬学生の病院実習の際に良いネタになるかも??なんて企んだりもしています。