薬剤師とザリガニの奮闘記

~薬ザリ(yakuzari)の備忘録~

赤ちゃんザリガニの大脱走劇

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ザリガニを甘く見ていました。

正確に言うと「赤ちゃんザリガニ」を甘く見ていました。

ある朝赤ちゃんザリガニの水槽を見ると、、

いない!!

隠れ家の中にもいない!

ブクブクの裏にもいない!

砂の中に紛れているわけでもない!!

残る可能性は一つ…脱走??

今回はそんな脱走劇の様子をお届けします。

赤ちゃんザリガニの脱走先には猫がいる

仮に脱走したのが本当であった場合、水槽の周辺にいる可能性が高いと考え水槽周りを入念にチェックしました。

裏側、底、ラックの下などなど

それでも見つからず。

これは部屋のどこかに行ったか??

となるのですが、ひとつ不安材料があります。

それは猫です!!

飼い猫のにゃんちゅう
「にゃんちゅう」と言います

もし部屋の中を赤ちゃんザリガニがフラフラと歩いていたら食べてしまうのではないか??

最悪なシナリオも脳裏に浮かびながら今度は部屋中に捜査範囲を広げて再捜索です!!

赤ちゃんザリガニの脱走先は空気清浄機の下でした

テーブルの下にもいない、ソファーの下にもいない、、

しかし大捜索から開始5分頃にようやく発見!!

潜伏場所はなんと空気清浄機の下でした。

今になって冷静に考えると、ザリガニは本能的に物陰とかが大好きです。

そのため水槽にも隠れ家を作ってあげますし、なんとなく落ちつんでしょうね!

ザリガニの隠れ家
こんな感じでよく落ち着いています

そのことにすぐに気付けばもっと早く発見できたかもしれませんが、半分パニックに陥っていたのでそこまで頭が回らなかったのが本音です。。

…にゃんちゅう、、疑ってごめんなさいm(_ _)m

赤ちゃんザリガニ大脱走劇の代償

なんとか無事に発見したわけですが、弱っている可能性大です。

すぐに救出して水槽に戻してあげる必要があるので、僕の手で持ち上げました。

そして、その時に初めて赤ちゃんザリガニが大ダメージを受けていることに気づきます。。

ザリガニの触角とハサミにダメージ
赤い矢印のあたりにあるべき触角がない…

触覚1本と左のハサミの一部分が無くなっていました。
※写真は救出してからしばらく時間が経った後に撮影したものです。

おそらく水槽から床に落下したとこに受傷したと思われましたが、真実は今も闇の中です。。

そのような状況で水槽の中に戻してあげたのですが、今度はザリガニが水の中に沈みません。

なぜかずっと水面に浮かんでしまっているのです。動かないわけではなく、水面で足やハサミを動かしているのですが、なぜか沈みません。

これはかなりまずいとは思ったのですが、僕はタイムリミットとなり子供と嫁さんに後を頼んで家を出ました。

折れた触角とハサミについて

触覚とハサミについては脱皮を繰り返すことで自然に元通りになるのが一般的です。

diary.aquarium.co.jp
→再生過程を書いてくれています。

もちろんすぐに元通りというわけにはいきませんが、長い目で見れば元に戻りそうなので一安心です。

ザリガニが浮いてしまう理由

こちらも後になって調べてわかったことなのですが、ザリガニが浮いてしまう1番の理由は、

酸素不足

だそうです。

水中の酸素が足りないと酸素と面している水面に上がってきて、比較的高濃度の水面から酸素を取り込むようです。

つまり、

脱走から時間がたっており酸欠に!

→水中に戻ってしまうと酸素が薄い

→酸素濃度が高い水面で酸素を補充

というストーリが考えられます。

赤ちゃんザリガニ救出後の様子

僕が出掛けた後数時間で子供と嫁さんも出掛けなければならなかったので、昼までの様子をとりあえず教えてもらいました。

「なんとか自然と沈み、いつもの隠れ家でじっとしているよ!」

とのこと。

本当に一安心しました!

正直、午前中は仕事に集中出来ていませんでした。。が、なんとか午後は仕事モードに入ることができたような気がします。

そして僕が家に帰ったのは18時頃。子供と赤ちゃんザリガニを確認したところ、少し動きは少ないかもしれませんが無事を確認できました。

大脱走劇を振り返ってみて

そもそもどこから脱走したの??

ホースを出し入れする穴この穴からザリガニが脱走
ホースを伝い、矢印の穴から脱走したものと考えられました

なんとここです!

親ザリガニのサイズであればこの穴から脱走することは不可能ですが、赤ちゃんザリガニのサイズ(体長約4cm)ですとすんなり通過出来てしまうことが分かりました(むしろ今まで分からなかったのかよ!!)。

赤ちゃんをいつまでも赤ちゃんだと思い、まさかここまで登らないだろうと自然に考えていたのだと思います。

この穴を網状にしてくれたら良いのに…

とも考えましたが、まずは飼い主がしっかりと対応してあげることが大事ですね。

とりあえず蓋をひっくり返して様子を見ています。
→酸素を与えるホース伝いで登ってしまうので、そのホースが水槽内と通じているところに穴が来ないような向きに変更。

修正後の水槽ホースと穴の位置を変更
ホースの出口と穴の場所が一緒にならないように工夫しました

今までもザリガニは脱走の名人ということを肝に銘じて飼育していたつもりでしたが、それでも甘いことが露呈された今回の一件。

さらに気を引き締めてザリガニ飼育を楽しみたいと思います。

脱走劇以外にもう一つ報告があります

赤ちゃんザリガニってもう一匹いなかったっけ??

過去のザリガニの記事を読んでいただいている方はお気づきかもしれませんが、元々赤ちゃんザリガニを2匹飼育していました。

が、今回の記事では1匹のみの登場…

実は、1匹は2019年7月7日に天に召されてしまいました。

理由は正直分かりません。

ここ数日(天に召される数日前)あたり、水槽内での動きが悪いなとはなんとなく感じていました。しかし、それは脱皮前によくあることだったので今回もそろそろ脱皮するのかな?と思っていましたが、7月7日にはこのようなことになっていました。

息子が命の尊さを少しでも感じてくれれば、赤ちゃんザリガニも報われるのかな?と感じています。

今回は残念でしたが、今後も責任を持って飼育をしていきたいと思います。