薬剤師とザリガニの奮闘記

~薬ザリ(yakuzari)の備忘録~

【ブルーレター】ジョイクルのアナフィラキシーに対して突出

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2021年6月1日、久しぶりにブルーレターが突出されました。


内容は「ジョイクル関節注30mg使用時のショック、アナフィラキシー」に対する注意喚起となっています。


ちなみに、ブルーレターとは…

緊急安全性情報に準じ、一般的な使用上の注意の改訂情報よりも迅速な安全対策措置をとる必要があると判断された場合に、厚生労働省からの配布指示に基づき、製造販売業者が作成する情報です。なお、国民(患者)向けの資材は、平成23年7月より必要に応じて作成されることとなっています。
引用元:PMDA

ジョイクル関節注30mgにブルーレター突出

ジョイクル・ブルーレター
 

今回突出されたブルーレターはこちらです↓
【安全性速報】ジョイクル関節注30mg



製造販売承認日が令和3年3月23日、販売開始日が5月23日であることを考えると、販売後わずか10日で突出されたことになります。


推定使用患者数が5500人に対してショック、アナフィラキシーの症例が10例で、うち1例は死亡に至った(因果関係不明)とのこと。


この数値をどのように考えるかは人それぞれかと思いますが、起きるかもしれないと分かっているのであればしっかりと対応の準備だけはしておく必要があります。


デキサメタゾンなどのステロイド、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩などの抗アレルギー剤、各種補液…


今一度自分の病院での救急体制を振り返ってみて、急変時に即座に対応できるようにしておきたいところです。

※随時情報を追記予定