薬剤師とザリガニの奮闘記

~薬ザリ(yakuzari)の備忘録~

現役薬剤師がおすすめする本・テキスト~腎臓編~

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どうも!病院薬剤師歴、約10年の薬ザリ(yakuzari)です!

薬剤師は一生勉強!

というフレーズを時折目にします(薬剤師だけではありませんね。医療系の職業は「一生勉強」と言われることが多いと思います)が、実際に勉強するタイミング・内容は人それぞれかと思います。

・新しい薬が発売された時
・新しい薬が自施設で採用された時
・患者さんが持ってきた薬で、自分が知らない薬があった時

薬剤師になりたての頃は薬のことを覚えるのに必死で上記のようなタイミングで勉強することが多かったのですが、今求められている薬剤師像というのは「医療全体をしっかりと把握した上で薬物治療に於いて職能を発揮すること」ではないかと個人的に強く感じており、上記のタイミングだけでの勉強ではどうしても不足してしまいます。

では、どういったことを勉強したら良いのか?

というのを薬ザリ的視点で今回は腎臓に関わる本・テキストを何点か紹介したいと思います。

※薬ザリの勤務先の病院では、初期の腎不全~末期腎不全(保存期)の治療に加えて、腎代替療法として血液透析・腹膜透析・腎移植も行われており、日常的に腎臓のことを意識しながら仕事をしています。そのような環境で勤務している薬剤師がおすすめする本としてご覧ください。

透析患者への投薬ガイドブック 改定3版

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分厚いですがかなり使い込んでます!

基本情報

出版社:じほう

ページ数:1124

発売日:2017/6

おすすめポイント

ま~分厚い本です。なんせ1124ページですからね…。

内容の構成としては、前半約200ページに腎不全患者に対する薬物投与量を考える際の基礎知識などについて書かれています。大学の講義でも聞いたことがあるような内容もありますが、どれも臨床でも使える(使わなければならならい)知識ばかりで、この200ページだけでもかなりの価値があります。

そして、この本の醍醐味が後半の1000ページにあります。

なんと、薬剤一つ一つの細かい薬物動態の情報などが網羅されています。

この情報量が本当にすごいです!!
何品目の薬が載っているのか僕は存じ上げていませんが、載ってない薬は無いのではないか?と思わせるほどの情報量です(もちろん本発売後の新薬等は記載されていません)。

それぞれの薬剤の通常投与量から、CCr(クレアチニンクリアランス)別での推奨投与量、透析患者や腹膜透析患者の推奨投与量、その他薬物投与設計に必要な各種パラメーターがごっそり記載されています。

腎疾患に関わる薬剤師必読です!!

腎機能別薬剤投与量POCKET BOOK第2版

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常に白衣に入ってます!

基本情報

出版社:じほう

ページ数:384ページ

発売日:2018/6

おすすめポイント

最初の20ページは「腎機能の正確な評価」と題して、腎機能を語る上で基本となる内容が書かれています。その後約300ページにわたって、あらゆる薬剤の腎機能別推奨投与量が網羅されています。もちろん透析性の有無なんかも記載されています。データの大元は日本腎臓病薬物療法学会という事で信頼度も高いです。

そして、なんと言ってもこの本の良い所は「ポケットブック」であること!!白衣のポケットに忍ばせてても何ら違和感がありません。

上で紹介した「透析患者への投薬ガイドブック」は重くて持ち歩けないよ~という人にはこちらをおすすめします。

腎疾患の服薬指導Q&A―CKDから透析患者まで

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…ボロボロになってしまった。。

基本情報

出版社:医薬ジャーナル

ページ数:503ページ

発売日:2012/3

おすすめポイント

新人薬剤師にはまずこれを読め!と指導するくらい当院では身近な本となっています。
本の構成としてQ&A方式で書かれているのですが、そのQが正に適確!!普段の業務でいつ遭遇してもおかしくないQが目白押しで、即実践に使えるような内容が目白押しです。

薬のことはもちろんですが、腎臓病と薬剤との関係を密に説明してくれていて、読んでいるうちに自然と腎疾患のことも勉強できるようになっています。

今でもたまに見返すと「あっ、そうだった!!」と再度気づかされることも多々あります(ただ記憶力がないだけの可能性もありますが…)。

新人さん+今から腎臓について勉強しようとしている方におすすめの本です。

紹介しておいてなんですが、多少古いため手に入れるのは大変そうです。。

よくわかるTDM第3版

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基本情報

出版社:じほう

ページ数:410ページ

発売日:2014/6

おすすめポイント

少し腎臓とは離れるかもしれませんが、腎臓と薬を考える上で薬剤によってはTDMの知識は不可欠です。

腎不全患者に使用する薬剤でTDMが重要なものとして「バンコマイシン」「テイコプラニン」「ジゴキシン」、腎移植後に使用する薬剤でTDMが重要なものとして「タクロリムス」「シクロスポリン」などがありますが、それらの考え方についても分かり易く記述されています。

その他テオフィリンやフェニトインなどのTDM対象薬剤についてももちろん網羅されている為、手元にあるとすごく心強い1冊です。

透析ケア2019年3月号

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よく見ると「謹呈」の文字が…

基本情報

出版社:メディカ出版

ページ数:96ページ

発売日:2019/2

おすすめポイント

この「透析ケアシリーズ」は一般的に新人~3年目程度の看護師向けの雑誌として毎月出版されていますが、この2019年3月号に関しては「血液透析」で主に使用される薬について、様々な薬剤師の先生が薬効別に薬の特徴を記事にしてくれています。

内容も新人~3年目程度の看護師向けとなっていることから決して難しいこともなく、すらすらと読めるような内容となっています。
しかし、薬剤師が読んでも血液透析を知る良いきっかけにはなりそうです。「血液透析」に興味がある方は、一度手に取って読んでみることをおすすめします!!

…僕が記事の一部(たかだか数ページですが)を書いたことは内緒です(笑)

まとめ

以上、5冊の本を紹介させていただきました!
勉強したい内容と合致するような本がもしあれば、まずはチェックしてみて下さい。