薬剤師とザリガニの奮闘記

~薬ザリ(yakuzari)の備忘録~

薬の強い・弱いって何?

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今回は薬剤師として少し気になっている「薬の強い・弱い」について書きたいと思います。

「この薬って強いの?」

少し前までは、業務上1日に何人もの入院患者さんと面談をして、薬の説明だったり副作用が出ていないかなどの確認を行っていました(病棟業務)。そんな中での患者さんとのやり取りの一例です↓↓

薬ザリ「Aさん。先生から新しい薬が始まる話は聞きましたか?その薬の話をしに来ました。」

患者Aさん「あ~、なんか始まるって言ってたな~。どんな薬なんだい?」

薬ザリ「▲▲の症状を抑える薬です。」

患者Aさん「へ~、そうなんだ。ところでその薬って強いの?」

薬ザリ「…。」

実際の会話では沈黙になるわけでありませんが、強いの?と言われると返答に困るのが事実です。。

薬の強い・弱いって何?

なぜ返答に困るかと言うと、実はここで、患者さんと医療従事者側での認識の違いが出てくるからです。薬ザリ(医療従事者)からすると「強い・弱い=薬の効果が強い・弱い」、つまりしっかりとこの薬は効果を発揮してくれるのか?と言った意味合いでの「その薬って強いの?」なのかと思うのですが、患者さんからすると一概にそうでもないようです。もちろん「効果が強い・弱い」という意味合いで聞いてくる患者さんもいますが、「強い・弱い=副作用が強い・弱い」という意味合いで聞いてくる患者さんもいらっしゃいます。

間違った解釈をしたまま返答すると大変なことに…

仮に、患者さん側としては「副作用が強い・弱い」を聞きたくて「この薬って強いの?」と質問をし、その返答で「はい。この薬は(効果が)強いですよ!」と薬剤師が返答したとします。この場合、患者さんは安心してこの薬を飲むことが出来るでしょうか?おそらく疑心暗鬼のまま飲むことになってしまうと思います。最悪、内服を拒否されてしまうかもしれません。一度伝えてしまった誤解を解くのは容易ではないため、最初の返事が大変重要です。

薬ザリの患者さんへの対応

上記のような誤解を生まないように、薬ザリは必ず患者さんに「強い・弱い」の意味を確認してから話をするようにしています。そうすることで、「この患者さんは副作用について気にしてるんだな」とか、「この患者さんは効果がしっかり出るかを気にしてるんだな」と気付けるからです。そして、「強い・弱い」の意味を確認した後もこちらからはなるべく「強い・弱い」という言葉を出さずに説明するようにしています。

必ず効く、絶対副作用が出ない薬は存在しない!!

一般的には「副作用が出にくい」とされている薬でも、その患者さんに副作用が100%出ないかと言うとそういうわけではありません。わずか1%未満の出現率であったとしても、Aさんにその副作用が出てしまう可能性はあります。副作用が一定の割合で出現してしまうのは、薬である以上避けては通れない事実です。

患者さんに薬を飲んでもらいたいが故に「この薬は副作用が出ませんよ」、「この薬を飲めば必ず症状が良くなりますよ」と説明する薬剤師もいるようですが、個人的には「こういう副作用が出るかもしれません」などリスクの面もしっかりと伝えたうえで、患者さんをしっかりとモニタリングし、お互い信頼関係を築ける薬剤師になれたら良いなと思う今日この頃です。

その他患者さんにも是非知ってほしいこと↓
www.yakuzari.work
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