薬剤師とザリガニの奮闘記

~薬ザリ(yakuzari)の備忘録~

ようやくセファゾリン(CEZ)供給再開の日程が発表されました

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昨今、医療業界で話題の一つとなっている「セファゾリン供給停止問題」。

当ブログでも何記事か「セファゾリン供給停止問題」について書かせてもらいました。

www.yakuzari.work
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今回の問題の大きなポイントは、セファゾリンだけに限らず代替薬の供給まで影響を及ぼしてしまったところだと思っています。

そんな中、ようやく今日朗報が!!


セファゾリンの供給再開の具体的な日程が発表になりました!!


喉から手が出るくらい欲しいセファゾリン。

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タゾピペ供給問題も相まって混乱真っ只中の抗菌薬領域において、本当に久しぶりの朗報です。

セファゾリンの供給再開は2019年11月下旬から

それでは9月27日に発表された具体的な供給再開スケジュールをお伝えします。

セファゾリン供給再開の日程
メーカーより配布された資料

上記の文章を見ると、

2019年11月下旬に供給停止以前の月間販売数量の50%、12月中には75%の供給を再開

2020年1月には供給制限を解除=100%供給?

このようなスケジュールになるようです。

セファゾリンの供給再開の日程を見て考えたこと

仮に発表された日程通りに供給が再開されたとして、仮に上記%で薬が病院に納品されたとします。

50~75%供給となるのだから、自由に処方が出来るようにカルテのマスタを設定する病院もあるかと思いますが、個人的には少し待つという判断も選択肢の一つなのかなと思っています。

供給再開時期が年末というところが少し気にかかります。

そうです。

年末年始はどこの病院も休日体制になるかと思います。そんな中再度セファゾリンが欠品した時の対応が煩雑になってしまうかもしれません。現在、各病院の抗菌薬の選択は感染に関与している薬剤師が大きく寄与しているかと思われます。その薬剤師が年末年始も毎日仕事します!と言うのであれば良いのですが、そこまでブラックな病院でない限り、ある程度の休日は発生するかと思います。そのような状況で、休日当番に当たった少人数の薬剤師で対応可能でしょうか??もちろん病院の規模や体制で状況は全く異なるかと思いますが、そういった状況に陥ってしまうかもしれないと想像した上で、処方再開のタイミングを見計らった方が良いと思います。

・供給再開になったらすぐに処方可能とする
・供給再開になって少し備蓄されてから処方可能とする
・年明けしっかりと体制を整えてから処方可能とする

このような選択肢があるかと思いますが、あくまでこれは医療従事者側の都合でしかないため、セファゾリンを使用しなければならない患者さんが出た際にはすぐに臨時で使用できるような体制だけは取っておく必要があると思います。

9月27日の午後になり資料配布できなくなった??

上記のような資料が出回っていますが、どうやら9月27日(供給再開の日程発表日)の午後になり、メーカーとして上記資料を配布できなくなったということを耳をしました。なぜ配布中止となったかは不明ですが、MRさんは各病院に「上記資料を手渡すことは出来ないが…」という前置きしたうえで、供給再開スケジュールを案内しているようです。

なぜでしょうか??

コンプライアンスの問題??

誤字脱字??

TEL番号が違っている??

供給再開のスケジュールについては案内しているということで、その点が変わるということはないと思いますが、追加の情報が入ったら当記事も情報を書き換えていきます。