ようやくようやく入手することが出来ました。
既に発売されていた本書ですが、訳あって入手が少し後手後手に。
ですがようやく入手し読み始めることが出来ました。
まだ読破していないのですが、、
これは世の薬剤師必読!
と声を大にしておススメできること間違いなしですので是非紹介させてください。
腎不全と薬の使い方Q&A(第2版)の基礎情報
まずは本書の基礎情報を簡単にまとめます。
出版社:じほう
ページ数:899
発売日:2020年4月30日
かれこれ発売から約1か月も経ってしまいました(当記事執筆時点)。。
腎不全と薬の使い方Q&A(第2版)のおススメポイント
それではここからは私なりの本書の魅力を語りたいと思います。
発売されている腎不全に関わる本は数知れず。
腎不全だけではなく、それに関わる薬物療法に関して詳しく解説されている本も多数あります。
それらを片っ端から読んでいけば知識だけは相当なものになると思います。
しかしそれだけでは足りないのが薬剤師。
知識だけあっても仕方ないんですよね。
あくまで
「目の前の患者さんの病気を少しでも良くする」
という最終目標のためにその知識をフル稼働させる必要があります。
あるはずなのですが…
どうやら世の薬剤師はここが弱い(もちろん私も例外ではありませんが…)みたいです。
この蓄えた知識をどのように臨床に生かすかを考えることが大切と言われています。
そこで参考にしたいのが本書「腎不全と薬の使い方Q&A(第2版)」です。
この本を読んでみると「知識」はもちろんなのですが、なんとどのように「行動」を起こせば良いのかまで言及されています。
ある処方箋を手にして内容を吟味した結果「ここがおかしい」とか「この薬はこのようにした方が良い」と考えることはできても、それをどのように臨床に生かしたらよいのか分からない。
しまいには「先生が出した処方だからこのままで良いか」と自己解決してしまうケースもあると耳にします。
果たしてこれは目の前の患者さんのためになっているでしょうか?
なっていないですよね?
本書ではQ&A方式で腎臓病薬物療法の理解を深めると同時に、こういう時は少なくてもこういう行動をしよう、などと親切丁寧に「知識」だけではなく「行動」の部分まで言及してくれている箇所が多数あります。
冒頭にこういったニュアンスの文章が書かれています。
「何かアクシデントがあって入院となることが多い。時間経過を意識しその原因と結果を推測する。その時点(自分が関わった時点)における腎機能評価による投与量設計だけが仕事ではない」
入院中に何かに気付いて処方変更や提案(つまり「行動」)をしたとしても、それが入院期間中は良くても普段の生活を考えるとその提案は不適であるケースもあります。
そういった背景も考えたうえで「行動」する必要があると教えてくれて、本書を読むことでケースバイケースで症例を考えていくスキルが身に付けられます。
腎臓病薬物療法に関して初心者の方はもちろん、中級~上級と自負されている薬剤師の先生方にもぜひ一度目を通してもらいたい本です。
今回紹介した本以外におススメできる本はこちらでも紹介していますので、腎臓に興味がある薬剤師の方は是非ご覧ください。
その他薬剤について↓